絵画を飾りたいと思っても、飾る場所や額縁
の選び方、壁を傷つけない方法で迷うことは
多いです。この記事では、絵画の基本的な
飾り方から、額なし作品の飾り方、
バランスよく見せるコツ、お手入れ方法まで
分かりやすく紹介します。初めて絵を飾る方
でも、取り入れやすいポイントを
まとめています。
絵画の飾り方

まず、飾る壁の材質を確認します。
石膏ボード、コンクリート、木材それぞれに
向いている飾り方があります。
壁の表面にクロスが貼られていて下地の材質
が分かりにくいことがありますが、
壁を軽くたたいて、軽く響く感じなら
石膏ボード、重く硬い感触ならコンクリート
の可能性があります。
| 壁の材質 | 向く方法 | 注意点 |
| 石膏ボード | 石膏ボードピン | 中が空洞のため、一般的なビスや釘が効きにくい |
| コンクリート | レール吊り | 穴あけができない |
| 木壁 | だるまピンやフック | 重さに合わせた固定が必要 |
| タイル | 貼ってはがせるツール | 穴あけは割れに注意 |
次に飾る場所や位置を決めます。
壁に絵画を飾るときは
目線の高さにするとバランスが良いと
言われています。
床から150㎝くらいが目安になります。
飾る際は、作品の重さに合ったピンや
フックなどを使って固定します。
左右の傾きに気を付けながら、微調整します。
絵画の傾きを防ぐには
2点で支えることがポイントです。
1点だと傾きやすくなります。
また、作品裏側の左右の下側にクッション材
を貼ると壁との接地が増えて傾きづらく
なります。
石膏ボードピンを使う方法
壁に細いピンを打ち込んで、
フックを取り付けることができます。
細いので穴が目立つことなく使用できます。
石膏ボードピンを購入する場合は、壁材に
合った仕様を選びましょう。
石膏ボード専用のものと木壁兼用のものなど
があります。
ピクチャーレールを使う方法

壁や天井近くにレール本体をねじで固定
します。そのあとワイヤーを掛けて、そこへ
絵を吊るして飾ります。
壁に直接何か所も穴をあけにくく、飾る位置
や高さを変えやすいのが特長です。
だるまピン(画鋲)を使う方法

だるまピンは
プラスチック製の画鋲のことです。
額装していないキャンバスを簡単に
壁にかけることができます。
だるまピンを水平に2つ壁に刺します。
そのあとだるまピンに引っ掛けるようにして
キャンバスをはめ込みます。
だるまフックを使う方法
だるまフックは
だるまピンにフックをつけたものです。
だるまピンより耐久性が高くなります。
小さめで重量が2㎏以下の作品に
適しています。作品の裏側に紐を通して、
フック部分に紐をひっかけるようにして
飾ります。
3本ピンフックを使う方法
耐荷重が広く、額装した作品を安定して飾る
ことができます。
大きめの作品も飾りやすいです。
購入したピンフックの安全荷重を確認して
から使用しましょう。
粘着ツールを使う方法
市販されている貼ってはがせるタイプの
粘着シートを作品の裏側に貼って飾ることが
できます。
また壁に貼ったりはがしたりできる
粘着フックも販売されています。
額なしの絵画の飾り方
額装していないキャンバスを飾りたいときは
だるまピン(画鋲)を使う方法があります。
だるまピンは
プラスチック製の画鋲のことです。
額装していないキャンバスを簡単に
壁にかけることができます。
だるまピンを水平に2つ壁に刺します。
そのあとだるまピンに引っ掛けるようにして
キャンバスをはめ込みます。
額装していないキャンバス作品はこの方法が
一番簡単です。
敢えて額装せずに作品のテクスチャーや
佇まいを素のままで飾るのもおしゃれですね。

椅子や棚に立てかけるようにして飾るのも
こなれた雰囲気が出て、おしゃれです。
ラグの色とあわせたり、観葉植物を一緒に
置いたりしても高さが整って作品が
馴染みます。
棚には本や花瓶などと一緒に立てかけると、
高さのバランスも整ってお部屋に統一感が
生まれます。
壁への穴あけが要らないので簡単に飾れて、
小さなスペースにもぴったりです。
床に直置きすることもできます。
床に置く場合はシンプルな作風を選ぶと
雰囲気が合います。
立てかける置き方はキャンバスでなくても、
額に入れた大きな作品にも活用することが
でき、気軽に絵を飾ることができます。
壁を傷つけずに絵画を飾る方法
賃貸の方など壁に穴をあけずに飾りたい方
にも様々な飾り方があります。
2㎏以下の小さくて軽い作品の場合
市販されている貼ってはがせるタイプの
粘着シートを作品の裏側に貼って飾ることが
できます。
また壁に貼ったりはがしたりできる
粘着フックも販売されています。
重量のある作品の場合
【石膏ボードピン】
壁に細いピンを打ち込んで、
フックを取り付けることができます。
細いので穴が目立つことなく使用できます。
石膏ボードピンを購入する場合は、壁材に
合った仕様を選びましょう。
石膏ボード専用のものと木壁兼用のものなど
があります。
【ピクチャーレール】
天井のレールからワイヤーを吊るして、
そこに作品を掛けることができます。
【イーゼル】

イーゼルに置けば大きな作品でも安定感が
あり、作品が引き立つような飾り方が
できます。
額縁の選び方

作品を額縁に収めることで作品の経年劣化を
遅らせることができます。
UVカットアクリルを選べば
紫外線によるダメージを防ぐことができ、
作品をきれいに保存できます。
絵画の額縁は、
作品のジャンル、色、テイスト、飾る場所
に合わせて選んでいきます。
作品のジャンルで選ぶ
油彩、水彩、写真、版画などで
額の種類が変わります。
油彩などキャンバスに描かれた作品は
厚みに対応した額が必要です。
水彩、版画、写真などはデッサン額にマット
で余白を取り、ガラス板やアクリル板で
保護します。
額縁の太さを選ぶ
額縁選びに迷ったら額縁が細いタイプを
選んでおくと作品や飾る空間に馴染みやすく
なります。
細い額縁…繊細な印象、作品が引き立つ
太い額縁…作品に重厚感が出る
水彩や版画、抽象画、写真などは細め、
重厚な筆遣いの油絵や大きな作品は
太めの額縁がバランスがとりやすいです。
額縁の材質を選ぶ
ナチュラルな雰囲気の作品なら木製、
現代アートなどはアルミ製が向いているかも
しれません。
木製…温もりがありやさしい雰囲気
アルミ製…洗練されたモダンな雰囲気
樹脂製…軽量で扱いやすい
額縁の色を選ぶ
淡色…ナチュラルな雰囲気
濃色…シックで落ち着いた雰囲気
作品に使われている色や壁の色とあわせると
統一感が出やすくなります。
モノトーン写真や現代アートは、
黒、白、シルバーなどシンプルな色が
向いています。
風景画や人物画はナチュラルな木目調や
ゴールド系が向いています。
バランスの良い飾り方

部屋が広く見える飾り方
風景画で近景から遠景まで視線が抜ける
ような目線の作品や
横長の作品などは奥行きを感じさせて、
部屋が広く見える効果があります。
作品を飾る際に作品の周りに広めの余白を
とるようにするのも空間を広く見せる効果が
あります。
壁に馴染む色使いで作品を選んだり、
大きめの作品を1点だけ飾るのも同じ効果が
あります。
また、壁の形に合わせて作品を選ぶ方法も
あります。
縦長の壁には縦長の作品が、
横長の壁には横長の作品が圧迫感を与えず
空間に溶け込みます。
作品や額縁の色を家具の色やテイストと
統一することも大切です。
小さな絵を複数枚飾りたいとき

小さな絵を何枚か並べて飾りたいときは
絵の色や世界観が似ているものを
横に並べます。すっきりとして安定した印象
になります。
家具の上などにはこの飾り方が向いています。
家具の横幅の7割くらいを目安に飾ると
バランスが整いやすいです。

縦に並べると、垂直方向に視線が流れ、
空間を高く見せる効果が生まれます。

階段状に並べるとモダンな雰囲気になります。
大きな絵を一枚飾った周りに、小さな絵を
はめていく飾り方もあります。大きな絵を
主役とし、小さな絵は大きな絵を
引き立たせるようなシンプルな作風のモノ
を選ぶときれいにまとまります。
4枚の作品を「田」の字のように並べると、
奥行きのある空間に見せることができます。
飾る絵画の選び方
部屋に飾る絵を選ぶときは、
まずは自分が好きかどうか、
壁や家具のサイズや色に合うかどうかを
基本に選ぶのがおすすめです。
しかし毎日、目にするものなのでインテリア
との相性も考えながら自分の直感で
好きな作品を選ぶことが一番大切です。

壁や家具と同系色の作品はお部屋に馴染んで
穏やかな空間になります。
壁や家具に対して補色関係にある色は
作品がアクセントになり、空間が引き締まり
ます。

補色とは、色相環の正反対に位置する色
のことで、お互いの色を最も強く引き立て
あう組み合わせのことです。
こちらは壁の赤と作品の緑が
補色の関係になっています。
どの部屋に置きたいかで選び方も
変わってきそうです。
玄関なら明るくパワーの出るような雰囲気の
モノが良いかもしれません。
リビングなら爽やかな印象の風景画や
明るい色使いの抽象画がおすすめです。
寝室なら緑や青など静寂のある色を使った
作品を選ぶとリラックスできます。
迷ったら色数が少なめのシンプルな作品を
複数枚選んでおくとどんな空間にも
なじみやすくなります。
抽象画について知りたい方は
こちらの記事もおすすめです。
絵画を飾る場所の選び方

絵を飾る場所は
自然と視線が集まる場所がおすすめです。
玄関
リビング
ソファー周り
寝室
廊下
階段
ワークスペース
などですね。
作品の状態を保つために、
次のような場所は避けましょう。
直射日光が常に当たる場所
水回りなど濡れる危険性のあるところ
湿気の多い場所
排気ガスや煙の多いところ
温度や湿度変化の激しいところ
絵画のお手入れ方法

額装している場合は、額についた埃を
柔らかい布でやさしく拭きとります。
洗剤などをつけるとモノによっては
色が落ちてしまうので、乾拭きをします。
画面を保護している部分も拭き掃除します。
ガラスなら市販のクリーナーで、
アクリルなら柔らかい布で傷がつかないよう
に縦横にやさしく乾拭きします。
作品の表面は直接触らないようにします。
埃がついたら柔らかい布でやさしく埃を
掃います。
まとめ

インテリアが少し味気ないと思ったとき、
絵を飾ることで空間が引き締まり、
洗練された印象になります。
絵画を飾るときは
壁の材質、飾る場所、作品の重さに合わせた
道具を使うことがポイントです。
また、額縁選びや飾り方によって空間を演出
することができます。
壁の形や家具の色などインテリアとの相性を
見ながら飾ってみてください。
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