絵に才能は関係ある⁈あなたの潜在能力をもっと引き出そう

こんにちは、画家の落合真由美です。
今回は絵の才能についてのお話しです。
あなたは自分の絵に自信がありますか?
イマイチ自分の絵に自信が持てない方、
絵の上手い下手は才能による所が大きい
と思って半ば諦めている方
是非聴いてほしいお話です。

絵は適切な練習次第でいくらでも才能を
引き出し、伸ばすことが出来ます。
その練習方法とは何だと思いますか?

絵の上手い下手は才能ではなく環境で決まる⁈

 

実は、絵の上手い下手は才能ではなく
環境による所が大きいのだと
私は思っています。

私たちは普段、言葉でコミニケーションを
とり生活しています。
見たものや自分の思いを書いて伝える時
でも文字記号を使ったりします。

逆に絵は言葉では表せない形態の凹凸
質感色味をこと細かく再現していく行為
です。
普段見た情報を言葉で要約している行為
とは真逆のことですね。
普段言葉を駆使している私たちが
絵に馴染みがないのは当然のことです。

絵に自信が持てないのは、
モノとじっくり向き合って観察できる環境
にいないだけで、その環境を変えていけば、
誰もが絵を描く能力を引き出すことが
できます。

ではどうすれば眠っている能力を
引き出せるのでしょうか?

目を絵を描くモードに切り替える練習とは?

絵を描く時は言葉はいりません。
普段の私たちのモノに対する固定観念を
取り払って、ただ無心に対象を
観察しなければいけません。

例えば絵が苦手な人に限って
以下の様な固定観念を持っています。
りんごは円に棒を突き刺した感じの形
人の目はアーモンド型の輪郭に黒丸を
入れた感じの形…。

モノをシンボルマークの様に簡略化して
捉えていて、いざ絵を描く時も
頭の中のシンボリックなイメージが先行し、
観察することを放棄してしまうのです。
実際は「リンゴ」も「人の目」も
一言では表せない複雑な形をしています。

そのシンボリックなイメージを
どう取り払うのか?
絵を描く時に「これはリンゴだな」とか
「これは人の目だな」などモノの名称を
忘れてただ無心に形を観察する練習が
必要です。

観察力を伸ばす(ただ無心に形を観察する)練習

ただ無心に形を観察するには
どうすれば良いのでしょうか?
簡単にできる練習法がこちらです。
用意するのはこの3つだけなので
やってみましょう!

画用紙
鉛筆
人物が写っている写真

これから写真に写った人物を
描いていきますが、写真をまず逆さま
してください。


この逆さまの状態の人物の写真を
模写していきます!
(所要時間の目安→30分くらい)

「こんな見慣れないカタチ描きづらい!
余計難しいじゃないか!」という声が
聞こえてきそうですが大丈夫です。
これが固定観念を取り払って
無心に観察する、つまり「絵を描く」行為
に繋がっていきます。

逆さまの写真を見て描いていくと、
普段人の顔を描く時の
「目の形はこうなっているはず」、
「唇の形は確かこうだ」
などの考えは浮かんでこないはずです。
普段見慣れない形に混乱することと
思いますが、目はしっかり絵を描く
観察モードに切り替わっています。
素直に形の起伏を追ったり、
周りのパーツとの大きさの関係、
カーブの角度などを今までにないくらい
細かく観察していることに気づくはずです。

用意する写真はなるべく色々なものが
写る全身像など複雑な構図が効果的です。
その方が逆さまにした時に
言葉にならない形になり、
目が観察モードに切り替わりやすく
なります。

描き切ったら自分の描いた絵を反転させて
見てみましょう。
いつも自分で描く絵と比べて、
あるいは苦手意識があって
ちゃんと描いたことがなかった方は
「自分ってこんなに描けるんだ、
こんなに細かく見れるんだ」と
自分の意外な能力に気づくはずです。
また、描いてる時は夢中になって、
純粋に形や陰影を追う楽しさを
感じられたのではないでしょうか?

この練習を何度かこなすと目が鍛えられ、
通常の角度から観察して描く場合にも
強くなります。

表現力を伸ばす練習

今度は表現力を伸ばす練習です。
表現力とは自分の感情や考えを
作品に反映していくことですね。
ただ見た通りに描くだけではなく
自分らしい作品にするために表現力は
必須の力ですよね。

用意するものは以下の2つです。

画用紙
好きな画材
(出来れば色鉛筆など色を描けるもの)

今度は抽象画を描いていきます。
抽象画といっても難しく考える必要は
ありません。
一枚あたりの所要時間5〜10分くらい
目安に気軽に何枚もやってみましょう!

具体的に何かを描くのではなく、
自分の感情を色や線や形に
置き換えていくのです。
色のチョイスや描く時のストローク、
筆圧全て自由です。
ただ具体的な姿形のあるものを描いては
いけません。

例えばあなたの感情が喜びや楽しさで
溢れているとき、嫌なことがあって
沈んだり怒ったりしているとき、
リラックスしているとき、
その時の感情によってチョイスする
色や線の抑揚など全てが違うはずです。
そのときの自分の感情の赴くままに
手を動かします。
画面をじっくり見ながら
この感情を線や形にするには次の一手は
何色で画面のどの部分にどの様に
手を入れようか?
と自分の感情に素直に向き合うことです。

「上手く描こう」とか「変な形だな」とか
余計な事は考えずに自分の導いた画面に
自信を持ちましょう。
一見、幼児の描いた落書きの様に
見えるかもしれませんが、
純粋に絵を楽しみ、感情を絵で
表現していることになります。

描く時のテーマを決めて色々な
シチュエーションの感情を
線や形にしてみましょう。

自分の今日の感情、
今日の出来事で感じたこと、
趣味について思うこと、
仕事への感情、職場の環境について、
家族や友達関係・未来の自分・過去の自分
に思うことなど….。

自分の描いた線や形、色のトーンを
見てみると
「偶然出来たこの線や色のニュアンス、
構成が好きだな」
など抽象的な表現の見た目のキレイさや
面白さを感じることが出来ます。

また、感情や考えが描画行為に
リンクすることを改めて感じることが
できると思います。
描いた作品を数日後に見返してみても、
どんな感情でその時自分が描いたのか、
何となく読み取ることが出来るはずです。

この様に絵は、感情や考えが手の動きに
意外と反映するものです。
この感覚は具象的に何か姿形のあるモノを
描く時にも応用することが出来ます。
自分のフィルターを通して対象を描くこと
で自分らしい表現をすることが出来る
のです。

まとめ

今回はあなたの絵のポテンシャルを伸ばす
オススメの練習法を2点ご紹介しました。
初心者の方もある程度絵を描いたことの
ある方も、新鮮な感覚や発見が
あったのではないでしょうか?
私もかつて、やってみたことのある
この練習法は自分の偏った見方を
修正してくれるものであり、
つい上手く描こうとして技法が
先行しそうな時に純粋に「見ること」の
大切さを教えてくれるものであり、
絵を描く楽しさを感じさせてくれるもの
です。
ぜひ取り入れてみてくださいね。

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