絵の上達はモチベーションで差がつく | ブレないモチベーションキープ法

こんにちは。画家の落合真由美です。

今回はモチベーションの保ち方
についてのお話しです。
絵の上達を目指して頑張っている方は
ぜひ聴いてほしいお話しです。

絵を描き続けているとマンネリに陥ったり、
思うように上達せず
辛い時期もあるでしょう。
私は美大受験の浪人生活が長かったので、
絵を描くのが辛い時期を
たっぷり経験しています。
絵の技術を磨くのも大変ですが、
気持ちの部分を前向きに保つのって
もっと大変ですよね。

好きで始めた絵でも上達までの長い道のり、
高いモチベーションをキープするには
工夫が必要です。

行動することでモチベーションが上がる

自分の理想通りに上手く描けない、
アイデアが浮かばない、
成長が見えずに不安になる…
描く意欲を妨げる要因は様々です。

人の不安は考えれば考えるほど
増殖していってしまうので
早めに断ち切ることが大事です。

ネガティブな思考になると
「ちょっと描くのを休んでみようかな」
とか
「独りになって考えてみよう」
とか行動が停滞していきます。

描く意欲が湧いてくるのを待っていても
自然と湧いてくるものではありません。
辛い時に何もしないでいると
どんどん気持ちが腐って
余計に辛くなってきます。

「やる気が出たら行動する」のではなく
「行動するからやる気がでる」
のだということです。

描く気が起きない時の対処法として

・悩みや目標を周りに発信して
協力してもらう

・外に出て自然風景を体感しながら描く

・人物のクロッキーを何枚も描く

・美術館や美術図書館で情報収集する

・とにかく目標を切り替えて描く

・気分転換に体を動かす

・いつもと違うテーマや違う画材で
描いてみる

など行動で気持ちを切り替えていくこと
が大切です。
体を動かしていると
何となく気分も上がってくることが
多いです。
ぜひやってみてください。

 

自己の確立

何があってもブレない自分軸がある
と強いです。
「上手くなったら何をしたいか」
の部分をはっきりさせるといいと思います。

美大に合格したい、個展を開きたい、
公募展で賞を取りたい、
自分の絵を売りたいなど、
ワクワクすることを常日頃から
たくさんイメージしましょう。

また自分の理想とする絵の完成像
常にイメージして取り組むのも効果的です。
自分の好きなモチーフ得意なモチーフ
分かってくると楽しいです。

絵は表現であり、
義務で描くものではないので
自分自身がワクワクしていなかったら
人の心を動かすことはできません。
惰性で描いていればそれなりに
つまらない絵になるものです。
「ワクワク」が大切です。

 

自信をつける

多少上手くいかないことがあっても、
ある程度自信をつければ
乗り越えることができます。

誰にでも必ず長所があります。
色使いが上手い、人物画が得意、
静物画が得意、
じっくり繊細なトーンを作るのが得意、
力強い描写が得意、描くのが早い、
アイデアが豊富、
構図の取り方や構成バランスが良い、
光と影の捉え方が綺麗…
など何かしら褒められたことが
あるでしょう。
その自分の長所を徹底的に
伸ばしていきましょう。
その長所が自信となり、
自分の軸になっていきます。

自分の力を最大限引き出す簡単な方法
としてオススメなのが
限界まで描き込むことです。
「もうこれ以上描くところがない!」
と思える限界まで描き込んでいきます。
一枚の絵に最低でも30時間以上
費やして描いてみましょう。
ある程度一枚の絵に時間を費やして描けば
自ずとクオリティーも
上がってくるものです。
いくら時間をかけてもいいので
自分の中で「やれば出来る」
という成功体験を掴むことが大切です。

一度掴んだ成功体験や自信は
どんどん増殖していき、
ポジティブなマインドが
形成されていきます。
自信もつくし、
今まで以上に努力できるものです。

 

絵のクオリティーとモチベーションの関係

絵のクオリティーや上達具合は
モチベーションと密接に関係しています。
モチベーションが上がると
もちろん絵が良い方向に変わってきます。
魅力的な表現ができ、
生産性も上がってくるのです。
どう変わるのかというと、
スピード感・集中力・持久力・独創性
において具体的に差が出てきます。
大事な部分ですよね。

スピード感
絵を描くプロセスでは
テーマ、構図、輪郭線や明暗の度合いなど
あらゆる場面で決断が求められます。
確信を持って早めに決断することができる
ので描くスピードが速くなります。
速くなることでその分手数も増え、
絵のクオリティーが上がるのです。

集中力
形を正確に描くためには
周りとの関係性をしっかり見比べていく
集中力が必要になります。
さらに、描き込んでいく工程でも
感覚を繊細に研ぎ澄ましていく集中力も
必要です。
この集中力がつくことで
正確にモチーフを捉えることが
出来るのです。

持久力
絵を描くプロセスでは
要所要所で問題が発生します。
その問題を解決、対応しながら
長い制作時間に耐えられる持久力が
必要です。
持久力がつくことで問題解決力が上がり
絵を描き続けられる体質になっていく
のです。

独創性
モチベーションが上がると
この独創性という部分で
一番差がつく気がします。
やはり義務感でやってしまうと
ありきたりなことを描いてしまうもの
ですが自分の中にワクワク感があると
アイデアが湧いてきて
独創的な作品を生み出せるようになります。

 

まとめ

モチベーションの上げ方について
お話ししてきました。
とにかくまず行動する、
ブレない自分軸を日頃から作る、
自信のつく成功体験を積んでいく
というのがポイントになります。

人は怠け癖も努力する癖も
どちらも自己増殖したがる強い心の動き
があるからです。

努力するごとに自分自身が作られて、
次の努力がもっと簡単になります。
絵の上達にあたって難しいのは
絵の技法ではなく、
むしろ私達のマインドや習慣である
ということです。
ぜひ頑張っていきましょう。

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