絵の描き方の基本とは?初心者がまず押さえるべき心得

こんにちは。画家の落合です。
絵を見たり描いたりすることは感性が豊かになり
癒しの時間ですよね。でも「絵は見るのは
好きだけど描くのは苦手」
とおっしゃる方は多いと思います。。
今回はそんな初心者の方々の苦手意識を払拭し
楽しく上手く絵を描くコツを
分かりやすく解説していきます。
描き方が上達することで絵をみる際も
視点が広がり、より一層楽しめるようになりますよ。

絵の描き方①描く画材を決める

私は普段油絵の具を使っていますが、
最初は鉛筆や水彩絵の具など気軽な画材から
初めて良いと思います。

画材は画材屋さんや文房具屋さん、オンラインショップ
で手に入ります。

例えばこちら↓

鉛筆、色鉛筆
水彩絵の具
アクリル絵の具
パステル
油絵の具
画用紙(スケッチブック)
水彩紙
ケント紙
キャンバス

絵の描き方②描きたい物の状況設定をする

まず、何を描くかを決めましょう。
あなたの興味のあるもので大丈夫です。
花や風景、果物、身近な人、お気に入りの物
など何でも大丈夫です。

わたしは、旅行に行った時の写真をもとに
色がきれいな風景や建物、空、人が行き交う街の様子
などを描いたりしています。
絵を学び始めた頃は、野菜や果物、卵、
自分の手や自分の顔など身近に手に入るもの
描いたりしていました。

描きたいものを決めたら画面にどんな風に入れるのか
以下のように決めていきましょう。

❶構図を決める
描くものを画面にどのくらいの大きさで入れて
どんな配置で描き進めるのか
これを構図と呼びます。
この構図が絵を描き進める土台としてとても大事です!
一つの物を画面に大きく入れる時も
複数の物を組み合わせて入れる時も
大事なポイントがあります。

それは、
画面いっぱいに数字の8の字をイメージして
8のライン上に物を配置する
ことです。

構図に迷ったときはこの法則を覚えておいてくださいね。

 

❷主役を決める
絵で一番の見せ場(主役)を決めましょう。
複数の物を画面に入れる場合は一番描きたいもの(主役)、
単一の物を描く場合は一番見せたいパーツ(主役)
を決めましょう。

❸描きたいものの輪郭線を描く
まずは全体像の輪郭線から描きましょう。
端から細かく描き進めるのではなく、物の天辺と底辺
にそれぞれ目印をつける感じで外側の輪郭線から
描いていきましょう。コツは形が大きく変わるところ
に目印をつけて輪郭線を決めると上手くいきます。

❹輪郭線に強弱をつける
完成した輪郭線に強弱をつけるだけで
立体感が生まれます。
どう強弱をつけるかというと
近くの物は強く、遠くの物は弱く
主役は強く、脇役は弱く
のイメージでやってみましょう。
これで絵の半分は出来上がりです。

絵の描き方③明暗を追う

絵を描くにあたってこの工程が一番重要です。
「明暗を追う」とは光が当たっているところは明るく、
影が落ちているところは暗くなるということ
を描き分けることです。

明暗の描き分け方法❶主役は一番明るくする
先ほど決めた主役にスポットライトが
当たるようにしましょう。
こうすることで主役を目立たせることができます。
すると、一番強いスポットライトを当てた主役には
必然的に強い影ができるはずです。
こうして強い光と強い影で主役を描くことで
絵に迫力を持たせることができます。

明暗の描き分け方法❷明暗の度合いを順位付けする
次は、一番明るい部分から一番暗い部分までを
順位付けしていきましょう。
まずは一番明るい部分ですが、
ここは先ほど決めた主役(光源から一番近い部分)に当たります。
二番目に明るいところはどこでしょう?
三番目は?観察してよくわからなくても
最初に自分で決めてしまえば良いのです。
一番明るいところから一番暗いところまで
10段階くらいまで明暗の度合いを示す
作品に立体感や奥行きが出てきて写実的な絵になります。

明暗の描き分け方法❸主役は細かく、脇役は手掛かりだけ
主役は見せ場なので形や質感を細かく描きましょう。
脇役は色を簡単に塗るだけにしたり、
特徴的な一部分だけ描くようにしましょう。
こうした力の抜き差しをすることで
絵の見せ場がはっきりして魅力的な作品になります。

絵の描き方④描いた物同士の関係性を整理する

ここではこれまでやってきた作業の再確認をし
整理することで絵を完成させていきます。

□主役と脇役は描き分けているか
□パーツ同士の大きさのバランスが合っているか
□主役にスポットライトが当たり細かく描いているか
□順位付けした通りに明暗の度合いを表現しているか
□近いものは強く、遠いものは弱く描き分けているか

こうして物同士の関係性を整理していき
全体がまとまったら完成です!

まとめ

ポイントを確実に押さえながら
段階を踏んで描くことで
上手い絵が描けると思います。
重要なことは

構図
正確な輪郭線
主役と脇役の描き分け
幅のある明暗の表現

です。

そのためには描きたいものをしっかり観察する
ことが大切です。描く時間より観察する時間
を多めに取るくらいの気持ちでやってみると上手くいきますよ。
私たちは日頃、言語を使って生活していますが
絵を描く作業は日頃の感覚とは異なる、
言葉では表現し尽くせない素敵な体験です。
あなたの絵を描く時間が癒しの時間となりますように。

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